ニュージーランド北島の中央にあるタウポ湖。
オセアニアで一番大きい湖です。
このタウポ湖の周りを一周する、レイクタウポ・サイクルチャレンジ。
世界最大の、センチュリーライドです。
日本では、センチュリーライドというとホノルルが有名ですね。
でも、タウポは、その規模、そしてライダーのバラエティ、コースとも、ホノルルをはるかに凌駕する大会です。
レイクタウポ・サイクルチャレンジ2009年大会は、第33回目を迎え、ホノルルよりも長い歴史を誇ります。
また、参加者数を見ても、2008年ホノルル大会に参加されたサイクリストの数は、総計3,120人。
それに対して、レイクタウポ・サイクルチャレンジは、総計、な、なんと!10,683人!です。
その内訳には、リレーに参加する方々、そしてソロ。
ソロ(そうです、160kmを一人で走るんです)、そのカテゴリーだけで5,214名が参加されました。
そうそう、エンデューロ(2周)、マキシィ・エンデューロ(4周)に参加される。
そんな、おバカ?な人たちも74名もいちゃうんです。(うち、日本人1名)
私たちリアルニュージーランドが、レイクタウポ・サイクルチャレンジのオフィシャル・エージェントを務めて、今年で4年目になります。
2005年には4人だけだった日本からの参加者が、昨年は20名近くまで増えました。
是非、2009年大会には、もっとたくさんの方々に参加してもらいたいと思っています。
先月、タウポにあるイベント運営局まで行ってきました。
イベント運営のトップ、Keith Crate(キース・クレイト)氏にお会いするためです。
2009年大会に向けての、いろんな話し合いです。
キースは、いつまでも元気な、とっても素晴らしいおじさんです。
おじさんなんて言ったら怒られるかな。
実は、ニュージーランドのサイクリング界ではとても有名な方なんです。
長くレイクタウポ・サイクルチャレンジ、および様々なスポーツイベントを、ボランティアとして運営されてきました。
昨年には、その功績が認められて、イギリス女王からQSMという勲章まで受賞されたんです。
本人も、優秀なアスリートです。
ひざを悪くするまで、マラソン、自転車、トライアスロンをバリバリにやっていました。
50歳過ぎてから、マラソンでサブ・スリーを達成したとか。
職業は、数学の先生だったそうです。
キース、昨年は、リアルニュージーランドのイベント前日のパーティーにわざわざ参加してくれました。
日本からいらっしゃったサイクリストの方々に、特別にウェルカム・スピーチまでしてくれました。
事務所には、11月28日に行われる大会に向けて、パンフレットや、いろんな資料がたくさん置いてありました。
なんか、徐々に盛り上がっている感じです。
壁には、こんな写真も。
プロ・トライアスリート、Bevan Docherty(ビバン・ドカティ)と子どもたちの写真です。
アテネで銀メダル、そして北京でも銅メダルを受賞した、トップ・アスリートです。
レイクタウポ・サイクルチャレンジは、チャリティにもとても積極的に取り組んでいます。
特に、心臓に疾患のある子供たちに、暖かい手を差し伸べています。
でも、日本と違うなぁと思うのは、単に寄付金を供与するのではなく、「ハート・ライダー」というカテゴリーを設けていることです。
そこでは、心臓疾患を持つ子供たちと、それを応援する子供たちが、コースの最後の5kmを一般のサイクリストたちと一緒に走るんです。
お父さんや、お母さんと一緒に走る子もいれば、ひとりで走る子も。
運営局の人が、コースを走っている一般のライダーを掴まえて、
「あんた、この子について、ゴールまで一緒に走って!」
などと言われることもあるんですよ。
心臓障害のある子、切開手術からリハビリしている子。
そんな子がゴールラインに差し掛かると、スピーカーから大きくアナウンスされます。
「ジュディ、すごいよ。頑張ったね。みなさん、拍手!」
ゴール地点にいる見学の方々、走っているライダーの方々から、割れんばかりの拍手と歓声です。
「よくやったぜ!」
「すごいよ!」
「男の中の男だぜ!」
なんか、いつもは不良ぶっている男の子たちから暖かい声援が聞けた時には、ちょっと泣きそうになりました。
ここに、レイクタウポ・サイクルチャレンジ2008の、面白い統計があるので、ぜひ参考にしてください。
参加者中最高年齢 80歳(2名)
参加者中最少年齢 11歳
優勝タイム(男子) 4時間7分12秒
優勝タイム(女子) 4時間16分58秒
半数以上のソロライダーが6時間以内にゴールします。
862の円錐コーン (コース設営)
163の移動式トイレ
22,000リットルの飲料水
1,063人のボランティア
290人の海外からの参加 (日本人18名!)
11カ国からの参加
3名の一輪車での参加
そして、この日みんなが走った総距離数は、なんと
1,184,871km
でした。
日本からニュージーランドまで(約9,000km)を60往復する感じです。
すごい・・・・
レイクタウポ・サイクルチャレンジ2009。
挑戦したいという方、楽しんで走りたいという方、ぜひ以下のウェブサイトをご覧になって下さい。
http://www.realnewzealand.net/events_races/road/road_report_001.html
日本語のサポートもばっちりです。
レイクタウポ・サイクルチャレンジの後には、ニュージーランド満喫の日程が組まれています。
それにしても、やっぱり凄いですよ、一万人のライダーと一緒に走るのは。
待っていまーす。
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