小口良平君、
またの名を、Earth Cyclist
知り合いに小口君をご紹介いただいた時には、「世界を、一蹴」?
???
「世界など、たわいもないよのう。一蹴にふしてくれるわ。わははは。」
・・・などと、時代劇的なイメージをふくらませていました。
実際会ってみると、大きな夢を持った、サッカー好きの、柔らかい、素直で礼儀正しい青年でした。
小口君は、5年から7年の計画で、自転車で世界一周(一蹴)にトライしています。
世界の120カ国で漕ぐのが目標だそうです。
荷物を含めた自転車総重量は70kg以上。
ちょっと、持ちすぎでは?と思いましたが。
でも、この重装備で、
「峠を登るのが大好きなんです。」
と、さらって言っていましたから。
日本一周を1年かけて終えて、台湾、オーストラリアとわたり、ニュージーランドが4カ国目ということです。
ニュージーランドは、沖縄で知り合った自転車バリバリの彼女と一緒に走っています。
そして先週。
二人で、ネルソンにわざわざ来てもらったんだけど。
妻の優子が、彼女の「紅型」作品を初めてニュージーランドで、きちんと公開、展覧する直前のタイミング。
まったくお構いできなかったのですが、うちの庭でテントを張って寝てもらいました。
朝、うちのテラスで一緒に朝食。
この日は、せっかくネルソンまで来たんだからということで、うちのシーカヤックをお貸ししました。
うちからすぐ近くの、マプアという小さな港町から出航です。
カヤックは、ほとんど初めてということでしたので、漕ぎ方もろもろを教えて、綺麗な内海を漕いでもらいました。
そして、夕飯は、シーカヤックで彼らが取ってきてくれた貝(カックル)をいただくことに。
カックルは、あさりとハマグリの間の大きさでしょうか。
ほとんど、アメリカ等の海外に輸出されています。
ボストン名物のクラム・チャウダーに使われている貝のほとんどは、ニュージーランド産のカックルなんですよ。
白ワイン蒸しと、ボンゴレ。
美味しく、お料理までしていただきました。
ありがとう。
ネルソンの白ワインと、よく合いますよね。
せっかく、来てくれたのに、貝採らせた上に、料理作らせたり、テントで寝かせたり!
でも、ついでだから、優子の展覧するテントの設営なんかも頼んじゃったりして。
昨土曜に行われたのは、地元のワイナリーNeudorf Winery(ノイドーフ・ワイナリー)が開催する
" A Country Occasion "
という、イベントです。
地元のアーティストや、クラフトショップ、そしてはちみつ屋さんや、チョコレート・ショップなど。
ワイナリーのオーナーのお庭(といっても巨大)に、90以上のいろんなお店が立ち並びます。
イベント前日。
お手伝い、助かりました。
そして、イベント当日。
優子が最後の飾り付け。
小口君と、彼女の秀ちゃんも、一緒に見に来てくれました。
イベントが終わって、片付けも手伝ってもらって、みんなで帰宅。
優子は、作品が二点も売れてとっても上機嫌。
そして、その日の夕方、とうとうお別れの時が。
長らく、お引き留めしてしまいました。
小口君、これからも頑張ってね。
身体だけには気を付けて。
餞別に、サングラスを壊してしまったようなので、私の新品のサングラスを差し上げました。
最後に、うちの前で記念写真。
それでは。
さようなら。
元気よく、漕ぎだしていきました。
・・・ でも、この後、ネルソンの私たちのお友達のうちに、2泊していったようです。
ネルソン付近だけで、5泊。
いったい、世界120カ国を一蹴するのに、何年かかるんだ?
でも、ゆっくり、気を付けて頑張ってね。
「行動する理由」より、「行動する」ことの方が、何倍も意味のあることだから。
そして、それに気づいている人は、ほんの一部だから。
だから、漕ぎ続けてくださいね。
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