ニュージーランドのいろんなところでシーカヤックをしてきました。
北島だったら、オークランド、タウポ、そしてファンガヌイのカヌー・トリップ。
南島では、クイーン・シャーロット、エイベル・タズマン、ゴールデン・ベイ、カイコウラ、そしてフィヨルドランドのダウトフル・サウンド、ミルフォード・サウンド。
でも、このノースランドのシーカヤック・トリップは、どのシーカヤック体験とも全然違いました。
Bay of Islands(ベイ・オブ・アイランド)の景色の、壮大かつ繊細な美しさだけではなく、トリップ自体が本当に「ワイルド」なんです。
ガイドのマークは、もう50歳を過ぎたいい年のオジサンです。
でも、このオジサンが本当に元気で、アドベンチャラスなんです。
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シーカヤック・ガイドを始めて、もう20年以上。
もちろん、ニュージーランドのカヤック・ガイド・カンパニーの中でも一番くらい長く続けている人の一人です。
カヤック・ガイドの前は、マウンテニアリング・ガイド(登山ガイド)をやっていたというツワモノです。
でも、性格はハワイ育ちの「超」きさくなオジサンだったりします。
何より凄いのは、30才も年下のガールフレンドがいること。
その子、Sacha(サシャ)が、これまた凄く可愛いんですよ・・・・
マーク、男の中の男ですね。
ベイ・オブ・アイランドは、ニュージーランド最大の都市、そしてゲートタウンでもあるAuckland(オークランド)から250km程度北に位置します。
車でゆっくり走って、5時間弱というところでしょうか。
マオリが約800年前に、この島アオテアロアに流れ着いて最初に住みだしたのがこの地域。
また、ヨーロッパからの移民者たちが最初に街を作ったのもこの地域。
いろんなニュージーランドの歴史がかたちどられた、とても重要かつ意義あるところなんです。
パイヒアは、ノースランドの中心都市のひとつ。
そして、ベイ・オブ・アイランドのベースになる楽しい街です。
シーカヤック・ツアーもこの街から出発です。
ベイ・オブ・アイランドは、150近くの島々が散りばめられたとてもスペシャルな場所です。
「じゃ、九十九島とか、松島や慶良間とかと一緒?」なんて思っている方、いませんか?
実は、私自身もそう思っていました。。。
そこで漕ぐまでは。
私たちが参加したのは、5泊6日のトリップ。
最初の3泊は、無人島のビーチでキャンプ。
あとの2泊は、別の島に移動して簡易コテージにて宿泊。
朝食から夕食まで、全部ガイドのマークとアシスタント(彼女)のサシャが作ってくれます。
だから、出発時の荷物は、結構パンパンです。
ドライバッグには、きちんと何が入っているか書かれたりしているし、すごく綺麗に整理されています。
さすがに20年以上もやっていると、細かいことまできちんとしているんですね。
感心、感心。
マークの何が、「ワイルド」なのかって?
それは、Rock Gardening(ロック・ガーデニング)が大好きなんです。
ベイ・オブ・アイランドの島々は、火山活動で隆起した島々が多いために、切り立った崖、侵食された洞窟、アーチ、そして聳え立つ岩の数々がそこらじゅうにあるんです。
あまりにもロック・ガーデニングが好きだから、今年はアメリカまで行って、ロック・ガーデニングの第一人者の猛者たち、Tsunami Rangers(ツナミ・レンジャーズ)の仲間入りをしてきました。
ツナミ・レンジャーズって何?
こんなことをする人たちです。。。
第一日目、出発してすぐに、ロック・ガーデニング!
「ちょっと、中みてくるから。パドルを立てるのが見えたら後を付いて来て。」
「いやぁ、怖かったら無理することは無いから。行きたかったら行けばいいから。」
なんて軽く言うけど、岩間は結構な波とうねりなんですよ。
この日以降、何度マークのパドルが空を指したのを見たことか。
"Come on, FUJI! You can try!"
ビーチに着いたら、みんなで設営。
荷物運んだり、テント張ったり、ご飯作ったり、 みんなでやるのって楽しいですよね。
キャンプしたビーチは、無人の島。
綺麗なビーチの向こうには、いるかが泳いでいくのが見えました。
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ご飯は、タープの下で食べます。
でも、雨が降ったときには、共同テントに入ってぎゅうぎゅうで食べたけど、それも楽しかったな。
美味しそうでしょ。
これは、デザートのチョコ・フォンドゥです。
英語では「うまい!」っていうのを、「Yammy(ヤミー)!」って言います。
次の朝、みんなより早く起きて、丘の上から海を見てみました。
綺麗な夜明けでした。
海の状態も穏やかなようです。
毎日漕ぐから、海の状態も気になりますね。
さて、出発。
綺麗な雲に向かって漕ぎます。
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マークは、このエリアを知り尽くしているから、風や天気のコンディションでいろんなルートを考えてくれます。
また、ラジオで近辺のコースタル・ガードとの交信をとてもマメにやっています。
セイフティに対する意識がとても高いんですね。
でも、ロック・ガーデニングは大好き。
3日目にもなると、マークのペースに巻き込まれて、みんななんか楽しくなってきちゃって。
マークの性格もあるんでしょうが、やっぱり彼の技術、そして経験、安全面への配慮が、参加者に伝わるんだと思います。
よし、私もやってみようかな!って、みんな思うんです。
「よく波を見て、そして後ろからの波に気をつけて、浅い岩が無いかも気をつけて。」
「焦らずにね。時間はいくらかけてもいいから。」
マークは、いろんなアドバイスをくれます。
ふーっ!
エキサイティングな一日の終わりは、ビーチでゆっくり。
天気がいいと、こんなに綺麗な夕焼けが見れたりします。
いろんな島があるから、たまにはトレッキングをしたりもします。
島の一番上まで行くと、こんな綺麗な景色が見えたりします。
正面に見える岬の一番先まで漕いだんですよ。
ツアー全体、とても漕ぎ甲斐がある設定です。
トレッキングに続いて、なんとスノーケリングも楽しめちゃいます。
うにが。うにが。こんなにたくさんのうにが。。。
あわびも取れます。
それにしても、水が綺麗です。
最高の6日間も、もうすぐ終わりです。
最後はRussel(ラッセル)という小さな街に寄って、ボートでパイヒアまで帰ることにしました。
夕暮れの中を漕ぐのって、綺麗ですよね。
パイヒアに着いたら、もちろん打ち上げパーティーです。
今回の仲間は、オーストラリアから来たご家族、そしてイングランドから来たおば様。
いやぁ、ディナーも盛り上がりましたよ。
最後はみんなで記念撮影。
楽しそうだけど、お酒のせいかな、みんなちょっと眠そうですね。
でも、本当にすごくいい旅でした。
ありがとう、マーク、サシャ。
こんなにエキサイティングな、シーカヤック・トリップ、やっぱりニュージーランドならでは、でしょう。
マークも、アメリカではこんなエキサイティングなトリップは催行できないと言っていました。
本物のガイドと行く、本当のシーカヤック・トリップ。
マークにお願いして、特別に日本の皆様に向けて、来年2月にツアーを企画することにしました。
4日間の濃密シーカヤック・トリップ。
オークランドからパイヒアまでの交通、宿泊もすべて含まれて、日本からは8泊9日の旅です。
詳しくは、以下のウェブサイトを参照してください。近日詳細を発表します。
もちろん私も行きます!!
「本気で遊ぶ、本当のニュージーランド」 htttp://www.realnewzealand.net
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