石垣島の「ちゅらねしあ」の八幡暁さん。以前、このBlogでご紹介しました。
彼の声掛けで、八幡さんも含め9名が今回の与那国島-西表島 海峡横断ツアーに参加しました。宮古島-久米島に次いで、日本で2番目に長い海峡で、実測77kmあります。それを横断することを、本当に「ツアー」と呼ぶのかどうかわかりませんが。
28日(木)に与那国島現地で待ち合わせ。神奈川から参加した5名と、取材スタッフはいったん石垣島空港で集合。簡単な自己紹介をした後、与那国行きの便に同乗。心なしかみんな緊張の面持ちです。
与那国空港に着いたのは、お昼頃。まだ皆元気だよね。
まずは民宿まで移動。日本最西端のペンション(というか、民宿もしくは釣り宿)、「海と空のペンション」。いいところですよ。2年前に出来たばかりでとても綺麗だし。宿の人もとっても優しいし。一泊4000円でした。
午後は観光に出掛ける人もいましたが、僕は昼寝&「気合」を入れるために民宿の親父、金城さんに髪を刈ってもらい、明日に備えることに。
与那国祖納港に、石垣から八幡さん以下5名を乗せた伴走船、大洋丸が到着したとの知らせが。宿の車2台で港まで向かう。
八幡さんとの再会の後、カヤックの同乗者、それぞれがどの艇に乗るかを決定。私は熊本のカヤック製作会社Waterfileld社の社長&カヤック・ビルダーの水野さんとタンデム艇を漕ぐことになりました。宜しくお願いします。私も福岡県の熊本との県境の町、大牟田市出身ですので、チームの名前は「チーム九州」。そのままです。
77kmを漕ぎ切るために乗るカヤックはWaterfield社のオレンジ色の「Spartan GEMINI」。タンデム艇ですが、全長5m40cmしかないため取り回しがしやすく、また重量も28kgと適当なために、加速感も十分ありそうなカヤックです。
みんなのカヤックを祖納港の浜に移動して、明日の為にカヤックの点検等を済ます。八幡さんを中心に、浜で明日の健闘を皆で誓う。テンションも徐々に上がってきた。
午後6時から民宿で明日の打ち合わせ。八幡さんの口から出る言葉はかなり厳しいものばかり。参加者は多かれ少なかれかなりのカヤックの経験者。この状況で77kmの海峡横断がどれだけ厳しいものになりうるか判断できる人たちばかりだ。だからこそ、心の中の不安が表情となって、言葉となって現れる。
これが、その打ち合わせ時のメモ。
- 東北東の風、風速6mから7m。今後強くなる可能性もあり。海上はもっと吹く可能性も大。
- 波の高さは2mから2.5m。うねりも伴う。風と同じく東北東から。進行方向に対して左斜め前方から。
- 80km漕ぎ切ることが不可能と判断した場合、途中で撤退。判断は早めに行う。
- 三角波が多発している難関に差し掛かるのは午前6時半ごろ。明るくなってから。非常に厳しい。
- 夜に入るのは必至。波が高いために伴走船にライトをつけてもらうことにする。
- 向かい風の中、時速3kmを下回る場合は撤退も余儀なし。
- 高波の中沈することも可能性としては大きい。ただ水温が高いため身体が冷えることは無い。
- 向かい風が強いために、暑さはそれほど問題ない。反対に朝晩は冷え込むことも。
八幡さんが「大丈夫ですよ。」と笑顔で言うたびに、みんなの表情は逆に厳しくなる。
明朝は午前4時起床。5時出発の予定。各自十分睡眠を取ること。以上。
以下、続く。
はやく続けてー
読んでてドキドキしました。
まずは無事な帰還でなによりです。
しかしお忙しいですねー。。。
投稿情報: ばーちー | 2006年10 月 1日 (日) 20:14
ばーちーさん、
めちゃくちゃ面白い旅でしたよ。
しばらくは葉山でゆっくりします。
と、いいながら18日にはNZに発つのですが。
投稿情報: ブラック | 2006年10 月 4日 (水) 18:25
ブラックさん
おはようございます。
メールありがとうございます。
早速ブログ読まして頂きました。
また書き込み致しますので、宜しく
おねがいします
投稿情報: 中ボン | 2006年10 月 9日 (月) 08:33