6月30日(木) 晴天 32℃
午前5時35分に、屋我地島を出発。朝食はいたってシンプル。カロリーメイト固形、アミノバイタルのジェリー及びVAAMの粉末。凄く味気ない。
しかし、歓喜はこの後すぐに!
海に漕ぎ出すと、ビックリ!全く波がない。凪も凪。海面が鏡の様。たまに来る漁船の引き波が、唯一の波。
波の高さ0mの中、漕ぎ進む。最高の状態で夫婦岩を眺め、岸沿いに辺土名(へんとな)の村まで。8時半には到着。最高の海。エメラルド、青、緑、光、香り。最高。
以前ここの村には、Tour de Okinawaに出場した時に泊まった思い出があります。
地元の高校に上りこんで、(皆さんビックリしていましたが)、GPSと携帯を職員室で充電させてもらいました。その間、私はおばぁがやっている「さちこ食堂」で、朝から「ソーキそば」を食す。
うまい!それに、でかい!お薦めです。
10時過ぎに宜名真に向けて出発。気持ちいい追い波、追い風。。。だったのが、辺土岬が近づいてくるにつれて海が荒れてきた。宜名真港の横のビーチに上る時も、かなりの波でサーフしながらの上陸。
港で、弁当買って休憩。海図を拡げながら今後の日程を考える。今日はどこまで行こうかな。
さて、最初の難関、辺土岬を前に、若干緊張。というか、かなり緊張。
15時半過ぎに、その難関に向けて出発。やっぱり、結構大変。岬の先端では、東からと南からの波がぶつかり、その上に、西からの潮がからまり、波はめちゃくちゃ。お尻で、カヤックの下の波を感じるように集中して、なるべくパドルを低くして、時折吹く突風にバランスを崩さないようにする。気合がものを言う瞬間だ。ロデオに載るような感覚で岬を廻る。
何とか脱出!今日も沈しないですみました。でも、沈しても誰も気付かないんだろうなぁ。辺土岬の上の方の展望台にはちらほら人がいましたが、あちらからは見えてるのかなぁ。心細くなる。
島の北端を周り、東側に出た瞬間、今まで3日間と全く違うことに気付いた。風が向かいから吹いている。それも強く。「これからずっとこれかよ。。。」と嘆きながら沖縄本島最北端の港、奥港へ。
なーんにもないところでしたが、なんとサバニがありました。沖縄カヤックスの仲村さんを中心にした皆さん。明日に与論まで漕いで、そのまま奄美まで行くそうです。上陸した時にビール頂きました。ありがとうございました。大城さんのお友達、堀田さんもいらっしゃいました。ホーボーさんもいたんですってね。後で知りました。
共同売店で、明日の朝飯を買いに行った帰り、道脇で飲んでいる地元の方々に「なにしとんの、こんなところで?」。
ごもっともです。汚い身なりの私は、いったいここで何を。。。
と、話している間に、「まぁ、来んさい!」と席に加えさせて頂きました。芝生の上でビール箱ひっくり返し、つまみは鳥をそこで焼いて。
そのまま、地元の皆さんと、全く言葉がわからないまま、一緒に飲む。私に話しかけてくれるときは、共通語で。分校の先生がやる気がないこととか、新しい豚小屋の話とか、公共事業激減の話とか、やんばるくいながそこにいるとか。。。
そうこうするうちに深夜。どうしようかと思っていると、「今日はうちに泊まりなさい。」とのお誘い。嬉しい。その方のうちにつれて行ってもらい、子供と一緒にTVでマジック見てました。
玄関先で寝かしてもらう。「本当にありがとうございます。助かりました。ふぁぁぁ。。おやすみなさい。。。。」
漕行距離 45km? (GPSが朝方にバッテリー切れ、よって推測を含めて。)
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