5月25日(月) 晴れ 風(北→東)
いよいよ海峡横断。
GPS上では、最短コースで37km。
しかし、北から南への流れを注意して、北東に針路をとることに。
午前3時起床。
4時には出発。
昨晩、村の人たちに聞いたところだと4時頃には漁船が釣りに出掛けるということだった。
しかし、私たちが出たころには、漁船に乗り込む人たちなんて全くいなかった。
もともと時計の無い生活だから、午前4時といっても「朝日のあがる前」という感覚なんだろう。
最初の3時間は、真っ暗な中のナイト・パドリング。
「藤井さん、そっち方向違うかも。」
と、何度も八幡さんに注意される。
目印にしている星が雲に消えて行ったり。タンカーの灯りは、結構なスピードで動いて行ったり。
ロンボク海峡は、北からの潮流がすごいという前情報だったのですが、実際漕いでみるとほとんど流れは無し。
ただ、もっと南にいけば海峡も狭くなり、雨季にはかなりの流れになるようです。
3時間漕いだところで、GPSを見てみる。
出発地点から直線距離で17km移動している。
思っていたよりもいいペースで漕げている。
いい気になっていたら、単に追い風、追い波に助けられていただけだった。
その後は、風は東から。
でも、風が吹いているということで暑さも和らぎ、すごく助かった。
2日間漕いでも、まだラダーの利きが悪いし、直進できない。
八幡さんにそのことを話してみると、
「藤井さん、これ骨組み自体がズレていますね。」
・・・やっぱり。
でも、海上で直すわけにもいかないので、そのまま漕ぎきることに。
漕ぎ続ける。
途中、何度やめようと思ったことか。
と書いておいて何ですが、実は一度もやめたいと思いませんでした。
ただ、八幡さんに迷惑かけて本当に悪いなぁ、とつくづく思いながら漕ぎ続けていました。
亀のようにのろく、そのうえ兎のように休んでばかり…
若干波が上がる場面もあったが、それは軽くこなせる程度。
途中から、だいぶんK-1の使い方も漕ぎ方も慣れてきた。
ロンボク島がくっきりと見えてきた。
大きな崖が連なっており、最初見た時は上陸するところがあるのかと心配したほど。
でも、見えてからが遠いんですよね。
ビーチが見えてから一時間半後、やっと突端の岬に到着。
午後1時。
約9時間で漕ぎきりました。
本当に、無事でよかった。
上陸してからは、ジャンという地元のひとに本当に優しくしてもらった。
まずは、美味しいココナッツを木から採ってきてくれて。
本当に美味しかった。
その後は、家族を呼んでバリコーヒーとか、いろんなつまみも出してくれて。
挙句には、村の中にある自宅まで連れて行ってくれて、そこで夕食までご馳走してくれました。
家族の方々も、みんないい人だったな。
お兄さん家族と、インドネシア人にしか見えない日本人。
到着してカヤックを上陸、運搬する際に、八幡さんのカヤックの骨組みが外れてしまう。
いろいろとやってみたが、結局解体して組み直すことに。
大変でした。
さっき、ジャンがテントのところまで送ってくれました。
ビーチで星明かりの下、横では八幡さんが寝ています。
明日からは、ロンボク島の北半分をめぐります。
良かった。
ほっとした。
漕行距離 42km
Wow, jaywalking Lombok Strait before the crack of dawn! No moon? You are very brave !!!
Wow, beautiful shots especially the one taken at sunrise ;-)
投稿情報: Tina Bonoan | 2009年7 月17日 (金) 21:06