この前の週末、3月2日(金)から4日(日)まで、Taupo(タウポ)で行われたIronman Raceを観戦してきました。
もちろん、観戦です。やったりしません。
Ironman Race、その名のとおり「鉄人」レースです。水泳3.8km、自転車180km、そしてその後にフルマラソン。優勝者のタイムでも8時間を越える、究極の個人耐久レースです。
自分としては、初めての観戦でした。周りには、やっている人、目指している人、結構いるんですが、日本でも長崎の五島まで行かないと見れないし、ハワイにわざわざ見に行こうとも思っていなかったし。
でも、ニュージーランドでは、住んでいるところから車でわずか4時間程度で見にいけるし、日本から友達の白戸太郎さんも来るし。また、Lake Taupo Cycle Challengeという12,000人参加の自転車イベントと、同じタウポのイベント運営者が関わっているということで、行くことに決めました。
タウポには、色々とお友達も多くなりましたしね。
レース前日の夕方の雲。
もう、秋の雲ですね。白戸さんを激励した後、空を眺めていました。いい天気になりそうだ。
そして、レース当日。午前7時にスイミング・レグのスタート。オセアニアで最大の湖、タウポ湖がスイムの決戦場です。
昨年より参加者は若干少なくなったものの、900名以上がいっせいに泳ぎだす光景は圧巻です。
観客も、まさに食い入るように見ています。
一時間もしないうちに、上位の選手たちの集団が上がってきました。自転車へのトランジットに向かいます。
もう、わたくし、この辺で感動しまくってレースにぞっこんです。
自転車は180km。2周回のコースです。聞こえるかどうかわからないけど、日本の方が(もしくは日本の方とおぼしき方が)いらっしゃったら、
「頑張れー!頑張ってくださーい!」って、大きな声で叫んでいました。
白戸さん、私たちの声が聞こえたらしくて、右手をハンドルバーからかすかに上げて引きのガッツポーズで応えてくれました。
かなり格好良かったです。
ランは、日本の方の得意種目なんでしょうか。皆さん、本当に凄かった。
写真は、全体第6シードの谷選手。いやぁ、早かったです。どんどん抜いて、結局総合8位でゴールされました。見ていてその真剣さがビンビンと伝わってきました。凄まじかった。
白戸さんのお友達の清水さん。年齢別のカテゴリーで2位の好成績。凄い人です。今まで24回、Ironmanを完走されたらしいです。信じられん。それにしても、ラン、早かったなぁ。
レース優勝者のCameron Brownとデッドヒートです。
そして、白戸さんも本当に凄い。真面目に、非常に、感動しています。。。
ゴール地点がまた感動なんです。
ゴールを目の前にして足が動かなくなって。みんなに励まされながらゴールになんとか達した瞬間に倒れこむ人。あまりの感動で号泣する人。家族で抱き合う人。ゴールした瞬間にプロポーズする人。
そして、こんなに頑張った人たちを支えてきた家族の方々。
そんな人たちと一緒にゴールする勇者たち。ここでも、泣きが入りました。
息子と。(息子は引っ張られて泣いています。)
娘と。
お母さんと、そして子供たちと。
まだ数週間前に生まれた我が子と。さすがに、ゆっくり歩いてゴールしていました。
(たくさんの)娘たちと。全力疾走です。
渾身のガッツ・ポーズ!
こんな偉業を達成するために、日々のたゆまぬ努力があることは全く疑いの余地がありません。
一つの目標に向かって、突き進む皆さんの強い信念と、その信念を維持するための身体と心の強さ。私が今回目の当たりにした、その強さがみんなを惹きつけるんでしょう。
日々の生活を、大きな目標も無くただ生きている私にとっては、皆さんの、自分に言い訳をしない、妥協の無い生き方に触れただけでも、凄く凄く大きな収穫でした。
苦しいと思って歩みを止めるのではなく、その苦しさを乗り越える精神的強さ。
そういう強さを持っている人が、ゴールで家族に見せる笑顔が最高に素敵でした。
「つよい」人は、やっぱり余裕があるんでしょうね。私の知っている多くの「つよい」人は、とても「やさしい」人でもあります。
そんなひとに、自分もなりたい。そう強く思った一日でした。
白戸さん、お疲れ様でした。同じ不惑、本厄組ですが、頭が下がります。
私も頑張んないと。。。
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