あけましておめでとうございます
今回はすこし前の話しをしたいと思います。
一ヶ月前、南島はクライストチャーチで行われた、「Festival of Cycling」という自転車のイベントに行ってきました。名前だけ聞くと、おもしろ自転車の品評会の様ですが、実は1600人以上が参加する2日間のイベントで、1日目は75kmのファンライド、2日目は様々な種目のタイムトライアルなどを行うといった、この町の雰囲気とぴったりの欧州風なものでした。
前日に受付は済ませますが、なんと受付場所はこのイベントのメインスポンサーである、フランスの誇る車製造メーカー、プジョーのディーラーです。ショールームの半分が受付になっていて、プジョーの自転車にかける意気込みを再び感じました。
朝8:30、友人に送ってもらい、スタート地点のマコーマックス・ベイへ向かう。するとたくさんの人々が、前方からエリートクラス、2時間位で走れる人、2時間半、3時間、リカンベント、タンデムというように並び、今か今かとスタートを心待ちにしていました。
最初は住宅地のなかを走ります。南島最大の都市とはいえ、やはりここはニュージーランド、アカロア・ロードと言われる道に入る頃には、もうそこは町ではなく、まるで映画の1シーンに出てきそうな風景のなかを走っています。40km付近で急に人が多くなり、不思議に思い聞いてみると、この先に坂があるから、そこでペースが遅くなっているとのこと。すると、5分もしないうちに高低差150mほどの坂が前に見え、皆ぜぇぜぇ言いながら走っています。そこを越えると海が見えました、ガバナーズ・ベイと言われる湾も見え、不思議とゴールが近いような気になります。しかし、ここからが妙に長く感じました、それもそのはず、アップダウンが多くなり、この辺独特の行く先は見えても、なかなか辿り着かないというようななかを走っていきます。
人気の観光の町、リトルトンに入ると沿道の方々が手を振ってくれ、コースは名物エバンズ・パスの5kmの坂に入ります。最初のコーナーを曲がると、左手に断崖、右手には水平線が見え、素晴らしい風景が目に飛び込んできます。そして遠くに見える集団が、未だに坂を登っているのも見え、この坂の長さを改めて実感しました。登ったあとの下りはいつも気持ちの良い物ですが、この下りは景色・スピードともに格別です。その後、ゴールまでの道程3kmほどを走るとゴールが見え、全速力で走っていると、司会者が一人々々の名前と住所をゴール地点で実況していてくれており、プロの選手になった気分でゴールしました。
ゴールして直ぐのテントには、バナナが山盛りになっていて、スポーツドリンク、そしてホットドッグまでが食べ飲み放題になっています。他にもマッサージコーナー、コーヒー、クッキー、アイスクリーム、他にもスポーツショップ、手のマッサージがあり、ゆったりと表彰式まで過ごせます。エントリーは様々な部門、年齢は65歳以上までの5段階、他にも会社経営者部門、新米ママさん部門、ボロボロ自転車部門などに分かれていて、色々な方が様々な形で楽しむことができます。
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