Ship Coveに着いた我々一同を待ち受けていたのは、マオリの塔とクック船長が ここに来たり、という感じの記念碑。ここはその名の通り、波が静かで僕の目で見ても上陸するにはぴったりなところ、そして今尚彼の見たものとさほど変らぬ風景が広がる。
歩き始める。冬に山に入る時よりも、夏に山に入る時の方が僕はドキドキする、蛇が大嫌いだから、、、。でも今回はそんな変なドキドキは無い、というのはニュージーランドには蛇は存在しない、そして害獣も居ない。そして歩く道はしっかりと整備されており、鎖場、息が切れる程の急登さえもない。ニュージーランドのシンボルとも言えるFernの生い茂る道をどんどん進む、もうさっき居た海は見えなくなり、山に住む鳥の鳴き声だけが鮮明に耳に届く。
「なんだかお腹が減ってきた!」そういう僕ら、「この山を下って、ずーっと行ってあの山の裏でランチを取りましょう。」と言うガイドのCullen、彼女がこのツアーのボス、もちろん「あの山の裏」まで我慢する。
サンドウィッチ、果物、ジンジャーケーキ、そしてニュージーランド自慢のマフィンを食べ終えると、コーヒーが出される、ずいぶん贅沢な時間。さて、とツアーの何人かが腰を上げる、この国のツアーは基本的に自分のペースで歩いて良い、無理に合わせたりする必要なんて無い、これは凄く良いことだと思う。
急に視界がひらける、きれいな水、それは上からでもきれいだということが分かるほど。あと2時間程で今日の目的地に着くという、歩くペースが上がる。それから1時間半程山を下ると海岸線とほぼ水平に歩いている自分に気付く、そして目的地のロッジ「Furneaux」が見え、子ども達は走り出し、大人達は夕食を気にしだす。
食事は7時半から、でも集まるのは何故か6時半、もちろん乾杯です。クリケットのオーストラリアチームが今すごい強いとか、このワインは何処のものかとか、なんだとかかんだとか話しているうちに、レストランに案内される。アントレからデザートまでの、所謂きちんとした食事で、「お子様も喜ぶ世界名産バイキング」では残念ながらない。2時間程食事を楽しんだ後、明日から本格的に歩く一同は寝ることに、部屋も山の中にあるとは思えないほど立派なもので、かなりリラックスできる。
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