ワンガヌイ・ジャーニーって知ってます?
ニュージーランドに9つあるグレートウォークスという、まぁ深田久弥さんの百名山の様な1つの指標とでも言うべきものがあります。まぁ、そこまでは良いのですが、なんと9つ目はカヌーで川下りなんですよ、これにはさすがに驚きました。
まぁ下調べを12月に済ませて、この間ようやく下ってきました。いやぁ 楽しかったですよ、これはお奨めです。グレード1ですが、カナディアン・カヌーで下るには十分なスリルでしたし。
さてさて、1日目から話しましょう。メンバーは藤井さん、優子さん、顧問、そして僕の4人。年代の違う4人ですからなかなか面白くなります。まずは用意。今回は3日間で88kmを下るツアー、さて何が必要でしょうか?まずテント、寝袋、マット、これは大事ですね。あとはキッチンウェア、カヌーに結構積めるので、今回僕達は普通のフライパンとか鍋を持っていきました。そして大事なのは3日間の食料です。冷蔵庫は持ち歩くわけにいきませんから、腐りやすいものは避けないといけません。これは顧問にアイディアをいただきました。さすが元山岳部ですね。あったら良かったものと言えば、洗剤くらいなもんでしょうか。まぁ、たいして重要じゃない方が殆んどだと思いますので、あくまで一応。
1番長い距離を漕ぐ、1日目。まず最初にカヌー会社のボスから、説明を受けます。説明と言っても大したもんじゃありません。こうやって漕ぐ、こうしたほうが良い、これが予備のパドルくらいなものでした。スタートからいきなり瀬が2連続であります。最初からあぁだと案外先は上手くいくもので、今から思えばスタートに相応しい場所だと思います。顧問と僕のペアは調子良く進みます。が、後ろを見ると藤井ペアがなかなか見えません。藤井さんはかなり漕げる人ですから、本当は心配は要らないのですが。そんなこんなで漕いでいると瀬を楽しみに待つ自分がいることに気付きます。カヤックと違ってオープンデッキですから、あの微妙なスリルがたまらないんですね。あれは一度やると病みつきなりますよ。
そんな小さなスリルをこつこつ積み重ねていくと目的地のキャンプサイトに着きました。しかし、ここで1つ疑問が浮かびました。視界に一切キャンプサイトらしきものが入ってこないんですよ。あれれ? と思っていると丘の上に続く一本の獣道を発見。「ひょっとするとこの上ですかね?」、一同半信半疑です。あんなキャンプサイトは日本にはきっと存在しないでしょう、荷物を運ぶのもその獣道を結構登らないといけないんですから。あんまりキャンパーに優しくはないですが、もともとキャンプに快適性を求めてはいけないんだな、と再認識させられました。
この日の料理はハムステーキ、そしてスコッチ、最高ですね。電気はヘッドランプだけですから、夜も長くは続きません。空は曇り空、残念ながら星は見ることは出来ませんでしたが、その夜の静けさは本当に心地良いものでした。
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