皮のテレマークブーツも良いですが、残念ながらニュージーランドは夏真っ盛りなもので、なんだかピンと来ませんね。札幌生まれの僕にとってひょっとしたら始めての雪の無い冬かもしれません。
この間、カヌーでキャンプしながら川を下ってきたんですが、それをやるに当たって下見をしてきた時に面白い光景に出くわしました。
ニュージーランドが世界に誇る球技は、もちろんラグビーですが、「スポーツ」という括りで行くと他にも沢山あります。その中の一つにトライアスロンがあげられますね。この超人的なスポーツ、オーストラリアが盛んではありますが、ニュージーランドも沢山の良い選手を輩出しています。
なぜ、この国はそのような素晴らしいアスリートを沢山輩出するのか? なんとなく答えは分かっていましたが、証拠は掴めていませんでした。例の下見でTaumarunuiという小さな町に行き、川べりを歩いていると、一台の車が止まっていました。車の周りには子ども用の自転車が3台無造作に置いてあります。不思議に思い辺りを見回すと、遠くの方から声が聞こえます。「GO!GO!GO!」煽る感じの大人の声でした。声はしだいに大きくなり、子どもが3人水着を着たまま走っています。声の主はお父さん、その子たちは僕を見て、少し照れながら挨拶をしてくれました。お父さんの掛け声の下、子ども達はヘルメットを被り、小さなマウンテン・バイクで元気に走り出しました。お兄ちゃんが、周回遅れの弟を抜きダントツでゴール!
しかし、まだまだ終わりません。橋の下で川に飛び込み、お父さんが真剣に泳法指導を行っています。そしてこれを食い入るような、羨望の眼差しで見る日本人。もし見ている人が居たら、僕の方が面白い光景の主人公だったかもしれません。こんな文化が素晴らしいアスリートを、輩出している根源になっていることは誰も否定できないでしょう。まだまだ楽しいものを見れそうです。
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