「ん?」カヤックの下を黒い物が通り過ぎる、たまにエイもいるらしいが今回はオットセイ。ビーチから30分程のところにTonga Islandが浮いている、そこには天気が良いせいか前日よりも彼らを多く見る、寝てる奴に手を振る奴、ブフブフ言いながらただ浮いてる奴だって居る。艇がすぐのところまで来ても彼らはへっちゃら、ニュージーランドの動物のほとんどは、人間をたいして怖がらないように見える、それは陸でも同じ。
岩をすり抜けながら洞窟に入る、そういったところの連続、とにかく楽しいほうへ楽しいほうへと艇は進んでいく。ランチはMosquito Bayという小さな湾、メニューはサンドウィッチ、マフィン、パイ、クッキーにりんごもついてボリューム満点、そして、もちろんコーヒー、ココア、紅茶、カフェモカだってある。食後、イギリス人夫婦は水着になり「ヒュー!」、飛び込みです。私も日本人の誇りにかけ、一番遠くまで泳ぎましたが、海水はまだ冷たく、北海道出身の私にでさえ冷たく感じました。
ランチもスイムも終わり、出発というところで風が強くなり始めました。その風はちょうどこの日のキャンプ地の方へ向いており、Chrisが「沖まで出てセイリングをしよう」と私達に提案しもちろん皆賛成。さぁ出発です、沖に目がけて漕ぐこと約40分、W三艇川の字になって集合し、Chrisの作戦に耳を傾けます。セイルに何を用いるかを尋ねると、彼はコクピットの中から、さっきまでお尻の下に敷いていたシートを出してニコリ。それを後ろの二人はパドルに結び、前の二人はぎっちりと手に持ちます、間の二人は何をするのかとの問いには「両手で左右の艇をぎっちり掴むだけ」との事。後ろの二人がパドルを立てると風を受け、即席ボートは軽快に波飛沫をあげぐんぐん進みます。
30分程セイリングを続けると静かな湾に入り、再び漕ぎ始めます。するとその湾の奥に更に小さな湾を発見、中に入ってみることに。その奥には滝があり、小さな湖のような感じでしょうか。誰かが水のかけ合いを始め、パドル競争を始め、本当に皆で子供の様に楽しい時間を過ごしました。
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