Because It's There.(そこにあるから)
何故山に登るか、の問いにGeorge Malloryの残した言葉ですね。普通の人にとってはあまりにも立派過ぎて、そして格好良すぎて、簡単に言える言葉ではありません。
この間の日曜日、早起きして外を見たら風が吹いている。風は北まじり、波が上がりそうな気配、でも潮の良い時間には風が強まりそうでサーフィンは不向きな日。僕の住んでいるそばのビーチの干満の差はなんと6m、いろんな事に気を遣わないと大変なことになる。
じゃあ、マウンテンバイクか。でも、何だか今日は新しいルートを走りたい。考えたり、チェックしたりする暇があれば体を動かしたい体育会気質な日曜日。
というわけで、ガシガシ山登りをすることに。
基本的に山は走って登る。そっちの効率的だと考えているわけでも、トレーニングの為にというわけでも無い。なんとなく走ったほうがしっくりくる。
行き先は、Kahurangi国立公園の北側の端、Mt. Arthur。
高さは1795mだから、たいしたこと無い。でも、+1000m位ある雰囲気。山って色んな意味で高さだけではない。
たまに風が吹き上げるのに気をつけながら、稜線に沿って走る。稜線好きにはたまらない瞬間です、はい。そんなこんなで頂上付近までは本当にあっと言う間。
頂上までは、雪がきれいに残っている。さて、どう登ろうか。冬山、というか雪に触るのさえ2年ぶりくらい。久々の感覚に
わくわくする。最初は躊躇していたけど、面白いもので、そういう感覚って動き出すと案外すぐに戻ってくる。とはいえ、やっぱり軽装の身には不安を感じる瞬間もあった。「最小限の装備の限界点は、自分の能力の限界点」、そんな上手いことを昔聞いたことを思い出した。まあ、そんな大したことをしているわけではないので、ふっと思い出してすぐに忘れたのですが。
家に帰ってきて、Because It's There.(そこにあるから)
はい、僕は登った後の一杯の為に登っています。
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