今、僕達が住んでいるのはAuckland。人口は150万人位、この国のなかでは1番大きい都市です。でも小1時間も走れば、こんな感じです。いやぁ 本当にこの国は素晴らしい。
というわけで、今回のネタはAuckland。
Aucklandって東に太平洋、西にタスマン海と違う海に挟まれているんです。で、1番近いところで1km弱、こんなギリギリのところにある大都市は他にない。…らしいですよ。
ってことは、そうなんです。Aucklandって、妙に狭いんです。都市計画を完全に間違ってしまったわけですが、この町が出来た時には、これがどうやらベストな場所だったらしいんですよ。
その昔、ニュージーランドの原産のKauriという、3000年位は平気で生きちゃう木が、北島北部を覆っていました。それは本当に立派な木で、太いのだと幹の直径が8m程のものもあったようです。
そうしてつい200年前にヨーロッパから入植してきた人達が、何とか一旗、いやいや二旗上げましょう!ということになりました。「でも、どうやって儲けようかしらん?」「うーん、この木が建材なんぞになれば…」、とダメ元で切ってみたら、これが船を作るのにも、家を作るにも最高。
とくれば、「よっしゃ、英・米・豪に輸出してやるべ」となるのが、人の性。こういった商売と、飲食関係は場所が命。
北島北部で、太平洋とタスマン海が近くて湾がある所… ときたらAucklandって、本当にベストな場所だった。
と言うわけで、この妙に狭いAucklandがこの国の経済を支えたんですねぇ。
今ももちろんこの国の経済は、Aucklandが支えているんですが、200年前までこの国土を支えていたKauriはすっかり切り倒されてなくなってしまいました。今は北島の一部で、少しだけ見ることが出来るだけになっています。
港一本で食ってきたAucklandですが、世界最大の豪華客船Queen Mary 2号が寄港することは出来なかったようです。
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