Cross the border

カヌーを漕いで分かること

ちょっと戻って先々週の土曜日、アウトリガーカヌーの大会に行ってきた。今回のメンバーはおっさんから、アスリートまで、そして5国籍の混合チーム。

このチームはとにかく問題が多い。

国籍、年齢、モチベーション、アビリティ、とにかく色んなものが色んな意味で違う。このクルーで漕ぐと、本当に十人十色、という言葉の意味が良く分かる。

マイバディの小林俊が、6人乗りのアウトリガーカヌーは本当に難しい、と言う理由が本当によく分かる。仕事もそうだと思うけど、結局チームプレイなんですね、はい。

そんな小社会がよく分かる、アウトリガーカヌーは本当に良いスポーツだと思う。大人になってからでも、運動に自信が無くても簡単に出来るし。皆さんも今年の夏はアウトリガーカヌーに挑戦してみてはいかがでしょう。例のマイバディの俊がマネージャーをしている湘南アウトリガーカヌークラブでは、一日体験カヌーもやってます。楽しいですよー。

Waka de Tasman 2008 （ワカ・ドゥ・タスマン2008）

「Waka de Tasman at Kaiteriteri 2008」

Wakaというのは、この国の先住民マオリの言葉でカヌーを意味し、Tasmanというのは僕が住んでいる地方の名称、そしてKaiteriteriというのは、エイベル・タスマン国立公園の前にあるキレイなビーチの名前。

というわけで、近所のキレイなビーチでカヌーの大会があった。

うちのチームの結果は何だか微妙な4位。優勝はMolokaiでも上位にいつも顔を出している、Team New Zealand/Hawaiiのクルーが半分くらい居るチーム。さすがに彼らには負けます。こいつらは本当に速い、そして笑っちゃうくらいにでかかった。

カヌーをやっている人は分かると思うけど、彼らが漕ぐと本当 に羽が生えたように進んで、そのスムーズさに圧倒された。去年、Kiheiのトップチームで漕げる機会があって、その時に漕ぎながらも感動していたのをふっと思い出した。本当にすごいやつが漕ぐと羽が生えたように進む。あの感覚は本当に気持ち良い。早く僕もそのレベルになりたい、頑張ります。

しかし、今回のレースで個人的にImpressiveだったのは、女性だけのチームが8位くらいに入っていたこと。さすがニュージーランド、女性が強い。まあ、フタを開ければ元ラフティング世界チャンプのKellyとか、Tarzan&JaneのJaneみたいなLee-anneとか業界のすごい子ばっかりなんだけど、凄いことには変わらない。ちなみにKellyは可愛い。関係無いか。

Nelsonにうねりが届く

最近、僕の住むNelsonにも波がある日が多い。
でも、反応が早いのはNelsonの東側のビーチで、僕は西側のビーチに住んでいるから、恩恵はちっとも受けていないけれど。

この間、11feetのスタンドアップだけ持って、たいして期待しないでカヌー帰りにポイントチェックしたら、こんな掘れ掘れの波。でも、ショートは家に置きっぱなし。おいおい大丈夫かよ、なんて言われながらも入ることに。

スタンドアップって結構重い。だから岩場で入る時は結構大変。やっとの思いで波打ち際まで行く。でも、岩はゴロゴロ、隠れキャラ（海面下に隠れて見えない岩）がそこら辺に散らばっているし、フィンを引っ掛けるほど浅いし、基本的に風波だからセット間短いし、アウトに出る前に吹っ飛ばされそう。とは言っても、吹っ飛ばされたら絶対にボードも僕も大怪我する から、頑張ってアウトに出る。

その瞬間、すごいサイドオンが急に吹き始めた。どれくらい強いかと言うと、板の上に立ってられないくらい強い。でもここまで来たら、無理にでも乗らなきゃ帰れないのがサーファーの性、頑張って何本か乗る。久しぶりに気持ち良いのに一本だけ当ったから、さあ帰ろう。だけど、帰りがまた大変。潮が引いてきて、隠れキャラの数が来た時の倍くらい増えている。20分くらいかけて、ようやく来る時に来た岩場まで帰ってきた。あー、怪我しなくて良かった。

写真はMark Nichols撮影、下の板は1980年代にNelsonのシェイパーDean Pottonが削った'Wave Designs'、良いラインです。

内湾のNelsonにもこんなに波があるんですね、僕も最近知りました。次はいつ北風が吹くのか…、毎日楽しみです。

久々のカヌーネタ

最近、またアウトリガーカヌーをバリバリ漕いでいる。
ちなみにスタンドアップも漕いでいるけど。

土曜日に会ったアメリカ人のパドラーが、昔HawaiiのLanikaiで漕いでいたって言っていて何だか急に嬉しかった。僕はKiheiで漕いでいたって言ったら、ニュージーランドで初めてChannel Crossingって言って分かるやつがいたって言ってて、なお嬉しくなった。
Molokai Hoeの事を、HawaiiではChannel Crossingって言う。Molokaiって言っても通じるけど、Channel Crossingって言うと、ちょっと漕いでいるやつっぽく聞こえる。
くだらない事かもしれないけど、こういうのが案外重要だったりすることが多い。

Channel Crossing、去年行けなかった。というか、考えた末行かなかった。行っていたら、ニュージーランドに今は居ないだろうし、ちょっと違った生活を送っていたはず。というわけで、これが必然だったんでしょうね。

でも、またあのメンバーでチャレンジする機会があるかもしれない。それはMolokaiなのか、違うChannelなのか今は分からない。だから今は、いつその話が飛び込んできても良いようにトレーニングだけはしておこうと思う。

オーシャンアスリート 小林俊

一年ぶりの再会、小林俊は元気そうでした。
アウトリガーカヌーやサーフスキーなどのシーンで、国内外問わず活躍する彼と下北沢で夕食会。下北沢と言えばもちろん「粉もの」、そうです、お好み焼きですね。

彼とは同い年、バックグラウンドこそ違うものの、ひょんなことから仲良くなって、今に至っている。色んな人に会う機会が多いけれど、彼のような「根っからアスリート」に会うと本当に気持ちが良い。
お好み焼きを食べながら、アーデモナイ、コーデモナイと話し始めたら、あっと言う間に3時間くらい経っていました。

しかし本当に一直線なやつです。
余計なことを考えず、目の前にある事だけに集中する姿勢は本当に素晴らしく、僕も見習わないといけないと思わされました。

「パドルが好きだからやってるだけ」

なるほど、シンプルで良いね。
こういうやつには、ずっと漕ぎ続けてほしいと思います。
頑張れ、俊！


■小林 俊（こばやし・しゅん）
http://www.shonanoutrigger.com/profile/

Moloka'i Hoeが10月7日に迫っています！

ハワイではアウトリガーカヌーを漕ぐことはごく普通なことです。

1人乗りで波乗りするのも楽しいけれど、やっぱり6人乗りが最高ですね。6人のタイミングが合った時、皆の力で大きなカヌーで波に乗った時、本当になんとも言えない感覚に包まれます。これはやってみないと分からない、やったら体育会系・海好きタイプの人は完全にはまっちゃいますよ。

さてさてそんなアウトリガーカヌーの世界最高峰の大会と言えば、ご存知　”Moloka'i Hoe　http://www.ohcra.com/molokaihoe/molokaihoe.htm　”ですね。これはハワイのモロカイ島とオアフ島の間の海峡を横断するレースです。距離は約45マイルだったような、だから海マイルの計算だと約80kmになるのかな。でも直線での話しですから、選手はもっと漕がなくてはなりません。ちょっとおかしな事になってますねぇ。世界トップレベルのアスリート達が集結するこの大会には、日本からも日本人クルーだけで湘南アウトリガーカヌークラブ　http://shunkobayashi.shonanoutrigger.com/ がここ数年毎年参戦しています。格好良いですね！

大会は10月7日。もしその日オアフに居る方、是非足を伸ばして湘南チームを応援しに行きましょう！

最近ずっとこれ

アウトリガー・カヌーが凄く好きになってきています。色んなところで、色々な人と漕いでみたいと本当に思いますね。皆さんその時はよろしくお願いします。

あとハワイに頻繁に行っている新婚の2人には、次の機会に是非チャレンジしてもらおうと思います。