Cross the border

写真のちから

札幌の母から写真が送られてきた。
場所は支笏湖、携帯で撮ったんだろうけど随分きれいに撮れている。携帯が良いのか、景色が良いのか。それとも、母の隠されたセンスでしょうか。

僕の実家から車で30分走ると、支笏洞爺国立公園がある。
ここは夏は山登り、カヌー、マウンテンバイク、そして釣り。そして冬になれば驚くほどキレイな景色が広がり、バックカントリーを滑るのだって、少し疲れるのを我慢すれば悪くない。
そんな楽しい場所で札幌に住んでいた頃は、仕事前のサーフィンの往復を入れれば週に4、5回は行っていた。

思い出たくさんの場所。

僕がまだ3、4才の頃、父がここでチップ（サクラマス）をルアーで釣ろうとしてボウズだった場所。ここにある雄峰が、「恵庭岳」という名前だということは、死んだ爺ちゃんから聞いた。樽前山で縄だと思ったら、ヘビだった。山で見たヘビの話しはしない方が良いというけれど、ピンクのヘビを見たのもこの場所だ。ソロで表層雪崩にあったのもここ。恵庭岳の北斜面を滑ってて、崖のギリギリで止まれた瞬間はいつ思い出しても冷や汗が出る。

とは言え、まだまだ行ったことの無いところばかり。
冬になったら縦走したいルートもあるし、滑ってみたい斜面も沢山ある。マウンテンバイクも良さそうなところもあるし、友達と皆でキャンプも良い。うーん、何して遊ぼうか。しかし、一枚の写真でここまで考えれるのはすごいですね。やはり、母の隠されたセンスだということにしておきましょう。

そこにあるもので、つい。

Because It's There.（そこにあるから）
何故山に登るか、の問いにGeorge Malloryの残した言葉ですね。普通の人にとってはあまりにも立派過ぎて、そして格好良すぎて、簡単に言える言葉ではありません。

この間の日曜日、早起きして外を見たら風が吹いている。風は北まじり、波が上がりそうな気配、でも潮の良い時間には風が強まりそうでサーフィンは不向きな日。僕の住んでいるそばのビーチの干満の差はなんと6m、いろんな事に気を遣わないと大変なことになる。

じゃあ、マウンテンバイクか。でも、何だか今日は新しいルートを走りたい。考えたり、チェックしたりする暇があれば体を動かしたい体育会気質な日曜日。

というわけで、ガシガシ山登りをすることに。
基本的に山は走って登る。そっちの効率的だと考えているわけでも、トレーニングの為にというわけでも無い。なんとなく走ったほうがしっくりくる。

行き先は、Kahurangi国立公園の北側の端、Mt. Arthur。
高さは1795mだから、たいしたこと無い。でも、＋1000m位ある雰囲気。山って色んな意味で高さだけではない。

たまに風が吹き上げるのに気をつけながら、稜線に沿って走る。稜線好きにはたまらない瞬間です、はい。そんなこんなで頂上付近までは本当にあっと言う間。

頂上までは、雪がきれいに残っている。さて、どう登ろうか。冬山、というか雪に触るのさえ2年ぶりくらい。久々の感覚に わくわくする。最初は躊躇していたけど、面白いもので、そういう感覚って動き出すと案外すぐに戻ってくる。とはいえ、やっぱり軽装の身には不安を感じる瞬間もあった。「最小限の装備の限界点は、自分の能力の限界点」、そんな上手いことを昔聞いたことを思い出した。まあ、そんな大したことをしているわけではないので、ふっと思い出してすぐに忘れたのですが。

家に帰ってきて、Because It's There.（そこにあるから）
はい、僕は登った後の一杯の為に登っています。

Waka de Tasman 2008 （ワカ・ドゥ・タスマン2008）

「Waka de Tasman at Kaiteriteri 2008」

Wakaというのは、この国の先住民マオリの言葉でカヌーを意味し、Tasmanというのは僕が住んでいる地方の名称、そしてKaiteriteriというのは、エイベル・タスマン国立公園の前にあるキレイなビーチの名前。

というわけで、近所のキレイなビーチでカヌーの大会があった。

うちのチームの結果は何だか微妙な4位。優勝はMolokaiでも上位にいつも顔を出している、Team New Zealand/Hawaiiのクルーが半分くらい居るチーム。さすがに彼らには負けます。こいつらは本当に速い、そして笑っちゃうくらいにでかかった。

カヌーをやっている人は分かると思うけど、彼らが漕ぐと本当 に羽が生えたように進んで、そのスムーズさに圧倒された。去年、Kiheiのトップチームで漕げる機会があって、その時に漕ぎながらも感動していたのをふっと思い出した。本当にすごいやつが漕ぐと羽が生えたように進む。あの感覚は本当に気持ち良い。早く僕もそのレベルになりたい、頑張ります。

しかし、今回のレースで個人的にImpressiveだったのは、女性だけのチームが8位くらいに入っていたこと。さすがニュージーランド、女性が強い。まあ、フタを開ければ元ラフティング世界チャンプのKellyとか、Tarzan&JaneのJaneみたいなLee-anneとか業界のすごい子ばっかりなんだけど、凄いことには変わらない。ちなみにKellyは可愛い。関係無いか。

しっくり来ない時

土曜日はNZ南島最大のセンチュリーライド、Source to Seaを走ってきた。実はロードバイクに乗るのはかなり久しぶり、案の定、足は120km位で売り切れ御免。タイムは5時間だから、乗ってないわりには、そこまで悪くないタイム。だけど、足が売り切れて、スピードが徐々に落ちて、集団から置いて行かれるあの感覚って本当に嫌ですよね。

何だかしっくり来ない。
やっぱりロードバイクはコンスタントに乗らなくては速くなりません。

しっくり来ない時は、ガンガン動いたほうが良いということで日曜日はトレイルラン、エイベルタスマン国立公園へ。
今回行ったのは、Inland Track。エイベルタスマン国立公園といえば、Coastal Trackが有名なんですが、このInland Trackもなかなか良いんです。

トレイルの脇のハイマツっぽいのが、そうさせるのかも知れませんが、北海道の十勝辺りの山にも見えます。でも十勝と違うのは、このトレイル上から真っ青な海とキラキラの砂浜がすぐ下に見えること。奥にうっすら見えるかな…、あまり分かりませんね。ま、晴れると凄くきれいに見えるんです。
そして、Costal Trackに比べて驚くほど人が少ないのも良い所です。20kmちょっと走って、会ったのはたったの3人だけですからね。そんなInland Track、ちょっとおすすめです。

Pacific Curls

YouTube: Pacific Curls perform at the Kumeu Folk Festival

金曜日、友人に誘われてPacific Curlsのライブに行ってきた。Pacific Curlsはこの国の先住民、マオリの女性達2人組。3人ともマオリの時もあるから、バイオリンを弾いている彼女は、正式なメンバーじゃないのかな。
まぁ、そんなことどうでも良いんだけど、とにかく良いライブだった。楽しそうな雰囲気がどんどん伝わってくるし、話しも凄い上手でとにかく面白い。体が勝手に乗ってくる、というかダイナミックでとにかく格好良い。

体が勝手に乗ってくるで思い出したけど、Little Feetのライブに行くと我慢しても絶対に体が動いちゃうらしい。我慢する必要は全くないんだけど、そうらしい。うーん、楽しそう。

Long Ride Magazine Vol.4、これもチェック！

相変わらずお尻の痛い男、丸田です。
今日は引き続き、メディア掲載のご連絡です。

お馴染み、Long Ride MagazineのVol.4が発売になりました。
今回の僕のコラムは、この国の自転車好きのオヤジについて。オヤジじゃなくても是非読んでみてください。
ところで今号のメインは2009年モデルのロードバイクカタログ。こんな早い時期に発表している専門誌って、他には無いのではないでしょうか。
ロードバイクを始めよう、買い換えよう、はたまた妄想に耽ろうなんて思っている方は絶対買いですよ！

書店に行くのが面倒な方は、三栄書房の通販で買っちゃいましょう。

しかし、80ブランドですか。
そんなにロードバイクのブランドってあるんですね。

ふたつの輪をチェック！

波乗り中にお尻を岩にぶつけて、ものすごく痛いです。
皆さんも気をつけましょう。

さて、今日は自転車の話しです。
自転車のフリーペーパー、「ふたつの輪」に丸田の「自転車が好きになる国、ニュージーランド」というレポートが掲載されています。配布されているのは関西方面ですが、今週末に幕張で行なわれる「サイクルモード」でも配布される模様です。
関西にも幕張にも縁が無い場合は、以下のサイトからでもご覧いただけます。でも頑張って、実物をどこかで探してもらいたいと思うところです。

ふたつの輪： http://koizumi-nilo.jp/main_b.html
サイクルモード： http://www.cyclemode.net/

このフリーペーパーを作ってるのは、ボサノヴァ・シンガーの小泉ニロさん。「自転車」とか「環境」を違った方向・角度からも伝えていきたい、と色々と考えて真面目に取り組んでいる方です。ちなみに私と同じ、札幌出身です。